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2019年2月赤外線サーモグラフィカメラF50導入しました。
ドローンによる赤外線外壁調査及びその他のドローン使用調査業務2019年4月より開始しました。
赤外線部門最初は地上から撮影が難しい部分で、F50での撮影・ゴンドラでの打診との比較から始めます。
ドローン利用の赤外線及びその他の相談は可能な体制が整いました。

F50紹介
①特徴1.
本体も小さく、カメラ部分は分離します。


分離することによって、少ししか開かないホテルの窓などでも、外に出して撮影ができるようになりました。
赤外線サーモカメラはガラス越しの撮影ができません。

天井裏の撮影も、容易に行うことができます。

特徴2.
SST研究所所有の2機種と比べて、圧倒的に広い範囲が一度に撮影できます。
 TVS200の左右角度30度、H2630 22度に対して70度という範囲が撮影できますので、外壁面から2~3mしか下がれない狭い場所でも壁面撮影が可能となりました。
下の写真は、弊社では広角タイプのTVS200との比較です。赤外線分析で使用している大画面パソコンモニターを、2mの距離から撮影しています。

画面左TVS200撮影画像右F50撮影画像。

下の画像のような、筋交調査でも狭い室内も一度に撮影できますので、今後漏水箇所調査にも使用します。
筋交は、わかりやすいモノトーン画像を使用。

 

②F50精度検証
2018年11月F50導入を検討しましたが、以下の理由で購入延期となりました。
1.パンフレットには外壁調査に関する事柄なく、工場使用や研究開発のみ。
2.画面サイズは通常の3:2や4:3ではなく1:1であり、建物撮影用とは考えにくい。
3.70度の画角は、それだけ画素が必要になり5万画素では不足するのでは。

2018年12月~2019年1月
上記の様に問題山積みでしたが、例えば画素の問題は近くの撮影では問題ないと思われます。
よって、メーカーに貸し出しをお願いしました。
結果は、外壁より2m程度を含む5m未満の撮影では期待通り、10m前後での撮影は期待が少なかったこともあり、期待以上となりました。

2019年1月購入、すぐに漏水調査及び定期報告外壁調査で使用しています。以下は並行して行ってきた研修での画像分析です。
検証1. 2m程度の距離から上下角度を大きく超えて、60cm×30cm程度の浮きがわかるか。これは以前から主要機種H2630での検証は行っていますが、問題なくわかっています。今回は画素が少ないF50での検証です。
F50撮影上下角度65度画面中央交差する目地左下に確認できました。

検証2. 著しい浮や上の画像程度の規模の場合見上げてもわかると思われますが、これは小面積のテストです。
目地下1~2枚程度の浮きがわかるかということですが、この場合確認はできます。

上下角度の問題は、ドローン撮影が主流になったとしても全て解消とはいかないと思われますので、今後もテストは続けていくつもりです。
最後に2.5mしか下がれない現場で、F50を使い5階の浮きがわかった事例です。