赤外線外壁診断 外装タイル剥離調査関連セミナー(九州・関西地区 過去の例 福岡・神戸・大阪・大分その他)
不定期ですが、お客様からの要望がある時に、赤外線小規模セミナーを開催しています。(ご要望があれば鉄筋調査部門も行います。)
1名~6名程度の方々に集まって頂いて、座学による勉強会といった形態になります。
赤外線カメラをお持ちの方や、実際の撮影現場を見学したいという方向けの、撮影現場での説明会もあります。また、その両方を一日でといったご要望もあります。
参加されるのは、設計事務所・建設会社・調査会社・管理会社・商社等の方々が大半となっています。
テキストは、このホームぺージの赤外線ページをプリントアウトして使い、その他下記5年250日研修をまとめた物も準備しています。
5年250日研修について
2008年赤外線カメラ導入時、1週間に最低1日は現場研修の日とするという目標を掲げ、1年50週×5年で250日晴れの日だけではなく、晴れたり曇ったり、ずっと曇りの北面、日暮れ時、深夜に最低1枚最高30枚程度の撮影を無事行うことができました。
赤外線分析に関して、まだまだ道半ばではありますが、以下のことが少しづつ解ってきましたので、セミナーで公表しています。
研修内容 外装タイル等剥離調査
①同一個所春・夏・秋・冬の変化 ベストの季節、できない季節はあるか。
②カメラ性能と限界距離テスト。同一個所を10m~最大130mまでテスト。
③東西南北面、それぞれの季節ごとのベストと思われる撮影時間帯及びSST研究所分析可能基準作成。(太陽方位・太陽高度の研究)
④ずっと晴れではない日の、撮影・分析基準作成。(晴れの時間・曇ってからの時間の関係他)
⑤夜間撮影の適切時間帯調査。日暮れ前から深夜までのベストな時間帯を四季それぞれに調べています。
⑥赤外線サーモグラフィー分析が、難しい・できないと思われていることの検証。
雨(暴風雨含む)・強風・曇り・日較差(最低気温と最高気温の差)が極端に少ない日・光沢タイル・撮影角度45度を大きく超えての撮影(ほぼ 南面よ り西面・壁面まで2~3mの距離から見上げて)その他
⑦木造筋交調査。外壁材の違いによる見え方の違いについて。
⑧打診と赤外線比較。
打診①調査会社・打診②建設会社・赤外線撮影との比較図面作成しています。予想外の結果あり。
⑨氷点下の気温・30度を超える気温・春または秋の気温と分析結果の違い比較。
⑩日陰面(北面)分析と弱い日射面(北面)分析。
秋・冬の北面は、気温上昇による分析となります。5月~7月は、早朝の日射が期待できますが、弱い日射の場合もあります。
福岡市内に多い、北面が真北ではなくやや東に向いている建物の場合、早朝日射は大いに期待できます。
事例研修(追加分)
①浮きの拡大事例比較。全体的な広がり、部分的な広がり他。
②2年間で2か所の浮きが、それぞれ拡大した結果1つになるまでの推移。①の2か所同時進行の場合です。
③早朝北面日射あり、日の出から日射がなくなるまでの画像比較及び当日気温上昇中の昼前後との比較。
※日の出1時間後より開始、30分ごとに撮影。太陽が東に行き、日射がなくなる直前まで。
④夜間撮影、日没前2時間から深夜までの画像比較。
⑤打診で異常音が確認されるが、赤外線では温度差がない部分の原因調査結果。
⑥5-8月早朝日射あり北面と、当日昼前後の撮影分及び秋・冬気温上昇での撮影画像比較。③追加研修分
⑦南面、浅い角度(30度・45度・60度)と真正面90度及び西への移動時120度の画像比較。
※90度を基準として、+-何度までOKかの検証。⑮は90度が基準になるかの検証。
⑧東面早朝撮影は有効か、日の出何時間後がベストかその他撮影時間帯研修結果。
⑨日陰面、気温上昇はどれくらい必要か、夜間の気温低下はどれくらい必要か。
⑩西面は何時から何時まで撮影できるか。季節ごとの研修結果報告。
⑪晴れの後長時間曇った場合、その後晴れてから何分後に撮影すべきか。
⑫上下・左右方向撮影角度が45度を大きく超えた画像と適切な角度での撮影画像比較。
⑬日較差3度と15度を超えた日の南面撮影画像比較。
⑭木造筋交い及びRC造柱・梁の画像分析結果について。
⑮真正面90度からの強い日射と浅い角度(60度未満)の比較。浅い角度が良いかの検証。
※90度がベストの場合、そうではない場合があります。
平成27年度セミナー
テーマ①著しい浮きについて
その大半は目地から(端から)始まっています。黒(白)い線は目地又は端を表しています。
平成27年度赤外線診断年間研修テーマ
1.最重要テーマは建物東面・南面・西面・北面それぞれ撮影に適した時間及び季節による違いの研修です。
①南面
6月最高高度は80度近くまで高くなります。その太陽高度の影響及び冬の低い高度の影響について、 1年間を通して研修する予定です。
②西面
適切な撮影時間帯について、弊社で一番研修が不足している西面を徹底的に研修します。
過去の事例、適切な時間帯と思われた15時に見えない浮きが、なぜ16時画像に見えたかなどの再研修も行います。
③東面
今年春の研修で、良い結果がでなかった早朝撮影を再度行い、早朝(7時前後)撮影の必要性について研修します。(夏場の場合)
④北面
今年度撮影時間帯は、1回撮影12時前後、2回撮影11時~11時30分の間+12時~13時の間ですが、再度10時前後と14時までの撮影を
おこない、現状撮影時間帯が間違っていないかの検証を行います。