夜間撮影(研修は日没前から深夜まで 調査業務は日没直前~日没後1時間)
撮影時間については、日没前から深夜・早朝まで研修を重ねてきましたが、現在は日没から1時間の間の時間帯で行っています。この時間帯がベストかどうかは、当日の気象条件により異なりますが、調査コストが安く成果が大きい時間帯と考えています。(研修は春夏秋冬の異なる季節に、日没1時間前から午後8時までは30分間隔で、それ以降早朝まで1時間間隔で行っています)
非破壊赤外線ページに書いていますように、昼間日射により周囲より温度が高くなった壁面が、日陰になり周囲との温度差が減少、日没時には逆に周囲より低温になる壁面が浮いている可能性は、非常に高いと考えています。但し、貼り替え以外の補修工事が行われている場合は適用できません。
昼間高温になる壁面で浮き以外は、貼り替えたタイル面・汚れた壁面・内部に熱源などですが、夜間も壁面温度が高くなります。
夜間撮影だけで報告書が完成すれば、晴れなくても気温が下がればOKであり、建物全面全てが一度に撮影できますので、調査期間・費用は大幅に減小します。これは究極の目標ですが、現時点では夜間柱・梁も低温になり、内部から暖冷房の影響がある場合もありますので、困難な状況です。
弊社では、寒い冬は赤外線分析にとって好条件と考えています。但し、建物の向きにより東面・西面の日射が弱くなりますので、夜間撮影の重要性は増すと思われます。
2月~3月は、まだ寒いですが東西面の日射が強くなり、赤外線撮影に絶好のシーズンです。
※平成26年11月追記 外装タイル等剥離調査
日没1時間20分前、日が射さなくなっている南面撮影。昼著しく浮いていると思われる壁面がすでに周囲より低温になっていました。西面は周囲より高温になり浮きが見つかる時間帯ですが、南面は日没1時間後と変わらない差で周囲より低温です。撮影の狙いは、まだ少しは周囲より壁面温度が高いか、それとも温度差がなくなっているか、そのどちらだろうかということでした。予想外の結果であり、今後も浮いている部分の周囲との温度差24時間研究調査は続けます。
非破壊調査コラム
- ㉜赤外線現場調査 SST研究所の場合(4年半ぶりの改訂です)
- 赤外線研修2020年6-7月(ゲリラ豪雨強行撮影の場合)
- ㉚2020年鉄筋探査の現況
- ㉙F50(カメラヘッド脱着型サーモグラフィ)6m伸縮式メジャーポールへの取付け
- ㉘赤外線社内研修200回達成とその成果に基づく出張個別研修案内
- ㉗カメラ分離小型赤外線サーモカメラF50導入とドローンでの外壁調査
- ㉖ブロックとコンクリートの鉄筋画像の違いについて
- ㉕ブロック塀鉄筋探査後ブロック一部切り取りしました。
- ㉔鉄筋探査機ストラクチャースキャンXTの紹介とEZとの比較
- ㉓赤外線調査のベストシーズンについて
- ㉑赤外線日没時撮影と夕立・ゲリラ豪雨 2018年4月更新
- ⑳鉄筋探査機研修2017.6
- ⑲赤外線調査部門 長期間(6年)研修終了と結果について
- ⑱用途変更の為の鉄筋調査
- ⑰赤外線夜間撮影と夕立・ゲリラ豪雨
- ⑯特殊建築物外壁調査(赤外線+打診)と赤外線研修
- ⑮鉄筋探査 エアコン設置から鉄筋かぶり調査及び本数・間隔調査まで
- ⑭赤外線カメラの夜間撮影・昼間の日陰面撮影
- ⑬赤外線調査と外壁打診(2)2015
- ⑫鉄筋の位置と深さ 探査機の精度(2)2015
- ⑪特殊建築物定期報告 赤外線調査 福岡と大阪
- ⑩赤外線小規模セミナーと5年250日研修
- ⑨特殊建築物定期報告と公共建築物赤外線調査
- ⑧鉄筋探査機 電磁波レーダー法と電磁誘導法
- ⑦5m打診棒を使用しました。
- ⑥youtube動画 鉄筋調査 ストラクチャースキャン EZ
- ⑤赤外線カメラの夜間撮影
- ④気温と赤外線カメラ撮影
- ③youtube動画 赤外線調査と外壁打診
- ②鉄筋の位置と深さ 探査機の精度
- ①特殊建築物外壁調査 赤外線カメラ