①外壁 赤外線調査 夜間撮影
大阪・神戸他関西及び福岡・熊本他九州地区建物診断夜間撮影について
A東面 B西面調査画像

上画像左 9時撮影  右18時撮影 〇部分は左右同一個所 赤 高温 緑 低温
下画像左15時撮影 右19時撮影 〇部分は左右同一個所 赤 高温 緑 低温
昼と夜-2

昼夜逆転現象
昼日射や気温上昇により周囲より温度が高い壁面が、日射がなくなったり気温低下により周囲より低温になる場合、浮いている可能性は非常に高いと思われます。SST研究所では、このような現象を昼夜逆転現象と呼び、報告書にも記入しています。

昨年のコラムで、撮影は日没直前から日没後1時間と書きました。その後若干の修正もあり、現在は日没前後1時間でおこなっています。但し日没後1時間では撮影が終わらない場合もあり、日没後90分は許容範囲です。(特殊建築物定期調査対応プラン)
この時間帯が常にベストとは限らないと思いますが、最高の費用対効果時間帯と考えています。
過去の研修結果
①2014.4.1 18時39分の日没時より23時まで気温は安定して低下。浮いている部分の周囲との温度差最大は18時45分 その後少しづつ差が縮小。(最終撮影 23時58分+深夜3時 計8回)
②2014.9.4 18時41分の日没時より24時まで気温低下は少ない。全体に周囲との温度差少ないが、ベストは19時画像。(最終撮影 23時0分 計5回)
③2010.10.7から2014.9.10まで合計14日間同一個所撮影。2010から2012年当時は、19時から20時前後の撮影が多く、18時代の撮影記録はない。2013から2014年も比較の為19時から20時に撮影。結果は気温低下が非常に少ない日を除き、良好な画像でした。
④2015.3.2 日没18時15分 日没後10分と45分後の比較。数か所で比較しているが、全ての個所で若干10分後が周囲との温度差大きい。
⑤2014.12.17日 日没17時17分 日没1時間前16時13分(日射は1時間以上前からなし)と18時10分の比較。複数個所で比較ですが、周囲との温度差は、ほとんど同じでした。15時にも撮影していますが、浮いている部分は西面周囲より壁温度が高く、南面低くなっています。
⑥2010.9.25日 日没18時12分 19時・19時30分データより、気温低下が大きかった20時・21時データの方が、周囲との温度差大きい。

上記①から⑥及びその他の研修結果については、SST研究所小規模セミナー等で発表しています。

2015.6.30
今年も社内規則に従って、日没前後1時間以内に夜間撮影を行っています。6.29撮影分は、日没1時間前の18時30分に1回目、日没直前19時20分に2回目を行なっています。結果は、6時30分が良かったようです。理由として考えられるのは、19時までは順調に気温が下がっていますが、19時~20時はわずかな気温下降であったことが考えられます。

夜間撮影の理由、昼夜逆転現象については、以下の昨年のコラム 赤外線カメラの夜間撮影をご覧ください。

2014年 赤外線カメラの夜間撮影 一部抜粋
夜間撮影(研修は日没前から深夜まで 調査業務は日没直前~日没後1時間)
撮影時間については、日没前から深夜・早朝まで研修を重ねてきましたが、現在は日没から1時間の間の時間帯で行っています。この時間帯がベストかどうかは、当日の気象条件により異なりますが、調査コストが安く成果が大きい時間帯と考えています。(研修は春夏秋冬の異なる季節に、日没1時間前から午後8時までは30分間隔で、それ以降早朝まで1時間間隔で行っています)
非破壊赤外線ページに書いていますように、昼間日射により周囲より温度が高くなった壁面が、日陰になり周囲との温度差が減少、日没時には逆に周囲より低温になる壁面が浮いている可能性は、非常に高いと考えています。但し、貼り替え以外の補修工事が行われている場合は適用できません。
昼間高温になる壁面で浮き以外は、貼り替えたタイル面・汚れた壁面・内部に熱源などですが、夜間も壁面温度が高くなります。
夜間撮影だけで報告書が完成すれば、晴れなくても気温が下がればOKであり、建物全面全てが一度に撮影できますので、調査期間・費用は大幅に減小します。これは究極の目標ですが、現時点では夜間柱・梁も低温になり、内部から暖冷房の影響がある場合もありますので、困難な状況です。

 

②外壁調査 赤外線カメラ 日陰面の気温上昇について

2015年4月25日土曜日福岡にて赤外線建物調査診断 4月27日
予報は快晴結果も一日快晴、最高の一日となりました。あくまで当日の見解ですが、翌日愕然としたのは、弊社で日陰面撮影で一番重要視している午前中の温度上昇が、9時~12時で2.1度ということです。日較差(最低と最高気温の差)約9度は一般的には条件クリアであり、良いデータの可能性もあるでしょう。但しSST基準では9時から昼までの2.1度上昇はあまりにも少なく再調査です。9時までに相当温度が上昇し、その後昼まで少しづつ上がったということは、通常の日較差が少ない中での9時~12時2.1度上昇とは違うとは思われますが。
幸いしたのは、打診を含め翌日日曜日も調査予定でしたので、日曜も十分時間をとって北面撮影をおこないました。このコメント作成している月曜日に判明した結果は、日曜日9時~12時約6度の温度上昇でした。最高の条件に近い結果ですので、この日の分析だけで報告書作成できますが、SST基準が正しいかのチェックの為にも25日土曜分も分析しています。
結果は、ほぼ予想と同じであり、25日は使えないとなりました。27日判明した浮き比較結果は、日曜日浮きがわかった部分の40%は土曜日データでもはっきりわかります。しかし、30%は若干温度が高い部分はあるが浮きと断定しがたい。残りの30%は全く温度差がないということでした。
その後5月1日にも同一か所を撮影していますが、気温上昇は25・26日の中間程度の値でした。3日間の気温上昇と分析精度の関係は、今後弊社小規模セミナーにて発表したいと考えています。

2015年4月17日
気温についてSST研究所見解としては、低いほうが良いとなります。ただ大きな問題ではありません。最低気温と最高気温の差である日較差が少ない場合も、日射が充分であれば問題ないと考えます。これは複数個所での、日較差が少ない日(例えば4度)と多い日(例えば10度)の研修結果です。つまりある建物の場合、浮いている部分と周囲との温度差が最大の値であったのは、日較差4度の時でした。
但し、北面など一日中日陰面に関しては、気温の上昇が不足することは望ましくありません。適さないではなく望ましくないとしたのは、気温の上昇が少ない曇りの日に、その後2回の気温上昇が大きい日より良いデータ分析されたことが、1例のみあったからです。研究所調査基準では、後日気温上昇が基準値より少ないことが判明した場合、基本的には日射がある面を含めて再調査です。
再調査をしないケース
日射がある部分は、撮影時日射がない部分との温度差で判断。その温度差が日射の力と考えます。
日射がない北面他の部分は、午前中の北面撮影と同時に西面を撮影。午後日射がある西面を撮影しますので、その2回の分析画像の差で判断します。

以下は、気温と赤外線カメラ撮影 2014の再掲載分です。
14年11月3日の福岡の天気は、朝の時点で晴れの予報でした。当日は、熊本事務所にて赤外線外壁タイルのパソコンによる分析予定でしたが、日陰面が残っている福岡のマンションへの撮影準備に取り掛かりました。この場合、最優先事項は福岡の空模様の確認と気温上昇の確認です。スマートフォンで確認した所、日較差(最低気温と最高気温の差)が3度となっていたので、撮影は中止、予定通りの画像分析業務となりました。
日較差3度ということは、気温の上昇はほとんどないということですので、弊社の機材・技術力では、日陰面の分析は無理と考えています。日陰面ではなく日射がある部分については、日較差6度未満の場合再度撮影していますが、過去の研究データでは日較差4度で最高の画像が分析できたこともあり、良いほうのデータを使用します。
但し、日陰面は気温の上昇(できれば激しい)が絶対条件です。社内の分析規則では、直前3時間の気温上昇が4度以上または3度以上となっています。できれば5~6度以上ほしいのですが・・・・
夜間撮影画像の分析規則は、直前2時間の気温低下が1.5度以上です。但し、浮いていると思われる場所がある場合、昼の周囲との温度差の20%程度周囲より低い温度であればOKとしています。つまり、昼周囲より3度高い部分が夜間0.6度程度低い場合は、採用できるデータとなります。