鉄筋の位置と深さについて
鉄筋探査機RCレーダーを2006年導入直後より、鉄筋を露出する為の鉄筋探査業務を200か所以上で行っています。通常コア抜きの為の鉄筋探査は、鉄筋を切らない為の業務ですので、鉄筋を避けて当たり前であり、結果として鉄筋がどの位置にあったのかはわかりません。私たちが経験した鉄筋を見る調査業務では、鉄筋位置のずれや鉄筋までの深さ(かぶり厚)の誤差が、すぐに目の前でわかります。つまり、縦筋と横筋の位置を調べるとすぐに、ドリルで穴を開け目視確認するからです。200か所以上の探査業務の中で73か所をピックアップした精度確認一覧表を作成していますが、3-4cmのコアを抜いた時に、鉄筋がほとんどコア中心に見える誤差ほぼなし56%、6mmまでの誤差37%、10mm程度の誤差4%、15mm以上の誤差3パーセントとなっています。(不明2か所を除く)

鉄筋かぶり厚調査では、RCレーダーやストラクチャースキャンEZといった電磁波レーダー法の鉄筋探査機の場合、コンクリートの含水率によって、値が実際より上下します。
RCレーダーの場合私たちが経験した200個所以上の探査では、かぶり機械値が実測値よりも深いというケースはありません。つまり機械値が30mmの場合、最低でもかぶりは30mmあり、実測すると大半が10%以上深いということでした。
この結果で最低でも30mm以上と断定はできませんが、可能性は高いと思われます。
例 機械値27mm 実測値34mm 機械値44mm 実測値52mm  (上記位置精度も含めて探査機械RCレーダー95A)
※調査建物は、全て築8年~築30年のマンションです。

これらの結果は、現在でも私たちの貴重な財産です。かぶりについては確かに誤差がでますが、鉄筋かぶりは少ないのが問題であり、最低でもこれくらいはありますと言えるのは、悪いことではないと思っています。その後弊社テスト値でも30mm以下のかぶり誤差が非常に少ない電磁誘導法331²を導入しました。
電磁誘導法331²については、コラム”鉄筋探査機 電磁波レーダー法と電磁誘導法”をご覧ください。

かぶり補正について
①RCレーダーの場合
柱の角の主筋X方向のかぶり厚を調べ、Y方向の角の主筋(X方向と同一鉄筋)の角からの距離を調べます。X方向かぶり厚に主筋直径の1/2を加えたものと、Y方向距離の値が同じになるように補正します。
②ストラクチャースキャンEZの場合
手摺壁等のコンクリートの厚みが計測できます。機械値と実際計測した値の誤差で補正します。
外壁の手の届かない部分のかぶり厚を、内壁より確認することが可能な場合もあります。
※SST研究所で2015年4月現在確認できたコンクリート厚は、コンクリートの向こうが空気の場合です。

コンクリートの厚み計測に関しては、メニュー→鉄筋調査のページをご覧ください。

 

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上画像中段右画像の5F43は、実際スケールで計った結果が43mm、写真左部分にある39は機械で表示 された値39mmということです。