SST研究所待望のXTを導入しました。現行機種EZも導入以来バージョンアップしていますが、どうしてもXTの周波数2700MHの世界を知りたいという思いでした。EZは周波数1600MHzであり、探査深度が深い部分に強い機種です。
EZのバージョンアップは精度向上、導入時の探査深度30cmから45cmへの高深度化、自動深度補正機能などであり年々進歩しています。
※EZに大型オフロードタイヤを導入しました。車高3mmが10mm(XTは8mm)になり、砂利で進まなくなった床面、凹凸面、円柱などでの操作が、驚くほど良くなっています。
この下中段に探査中の写真あります。

 XT導入から約2か月、研究所内での研修結果(まだまだ研修途中ですが)を公表します。研修結果は、メーカーの宣伝にあった怪物ルーキーという言葉は納得できるレベルでした。但し、完璧で不満が全くないわけではありませんが、こちらも今後バージョンアップしていくことを期待します。
研修の比較に使ったEZですが、その性能は大いに満足できるレベルにありました。よって、今後はEZとXTをWメイン機種として使用していきます。
XTは多機能で操作を覚えるのに時間がかかりましたが、4月第2週より探査使用開始しました。

XTの特色説明(一部EZ)※左メニュー非破壊調査事例も一緒にご覧ください。
①密接する鉄筋
橋の高欄探査写真です。

下の高欄調査パソコン画像で、右端の交差する二つの山形波形は、6cm程度の間隔です。10年ほど前の探査では、柱フープ筋間隔8cm未満の分析は困難でしたが、この6cm程度の間隔はXT・EZどちらでも問題ありませんでした。左から2つ目の山形波形は、XTの場合何とか3-4cm程度の間隔であることがわかります。またXT独特の色合いから、他の波形にも2本の鉄筋の疑いがある山形波形もありますが、分解はできていません。

②自動深度補正
XT・EZ共に便利な自動深度補正機能がありますが、XTはより簡単に現場で操作ができるようになりました。
この壁は図面上壁厚15cm千鳥筋です。千鳥筋はわかりますが、前の現場での床面比誘電率4.54での探査でしたので、壁厚は機械値おおよそ17cmとなっています。


 探査後ただちに 自動深度補正をおこなった後の写真が下画像です。その結果は比誘電率が6.63に変わり、壁厚は図面上の数値15cmに対して機械値14.71cmとその差はごくわずかとなりました。

 ③高さがない部分の探査
XTは操作ハンドルを取り外せますので、探査対象部分に配線・配管等が支障になり、高さがない場合でも対応可能です。(液晶画面はタッチパネル)

但し写真の様に基盤むき出しですので、保護の為事前に依頼がある場合のみの対応となる可能性があります。また、小さいヘッドが分離している電磁誘導法を使っての探査でも対応します。

④荒れた路面対応します。
探査機底面高さ8mmですので、凹凸がある場合でも探査ができる確率が非常に高くなりました。また、円柱でもできる可能性が高くなっています。

下の写真は凹凸がある半円径部分です。今までであれば、探査は到底困難でしたがXTの場合可能となりました。

EZのオフロード大型タイヤを使用した探査(直径80cm弱)

  ⑤コンクリートの厚さがわがる重要性
例えば、コンクリートの厚さ計測ができる壁や図面上での壁厚と、XTやEZでの機械値がほぼ同じであれば、鉄筋までの深さ(かぶり)も機械値で推測できると思われます。
写真は壁厚実測20cm探査写真です。自動深度補正前となります。

自動深度補正後の写真です。壁厚は実測値に近くなっています。
 

下の2枚は壁厚26cmW筋探査深度補正前と後です。

 ⑥ 壁面の上下を2分割画像
今回のXTより上下に2分割して、例えば壁の上下で鉄筋はまっすぐになっているのか、CD管等の配管は斜めに進んでいないかなど液晶上でわかりやすく説明できるようになりました。
下の写真は、壁面の1.5m程度の高さ部分と70cm程度の高さ部分をスタート位置を同じにして探査した画像です。
下の2枚共に、上下深さ50cmまでの探査画像

 ⑦活電線
1A以上の電流が流れている必要はありますが、鉄筋より深い電線を見つける
機能がオプションとして付きました。

活電線の位置は緑色の山形波形で表示されています。(赤丸の中)

 

下の写真はEZを使ったCD管探査画像ですが、このように鉄筋より浅い場合EZ・XTの通常の探査でもCD管を見つけることができる可能性があります。以下の2枚の写真よりCD管は斜め方向に上っていると思われました。

 

⑧壁厚40cm
以下はEZでの探査です。
40cm壁の手前の鉄筋、向こう側の鉄筋及び壁の厚さがわかります。

⑨探査スピード
小走りでも対応できる位の速さが可能となりました。時々あった探査スピードの速すぎが原因のエラーが今後なくなります。
実際に小走りでの探査はありませんが、一度に長い距離の場合も安心して操作ができます。